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フェーズ2 頭蓋領域
モルフォダイナミクス頭蓋領域では、現在4コース、5セクションに分かれております。
*脳の機能解剖学
*マニアックな頭蓋骨講座 1&2
*脳の動脈系 1&2
*脳の静脈系
我々の中枢神経である脳と脊髄は、胎生期に平面であった神経板が体幹に埋め込まれ、一本の神経管となります。
神経管の内腔が中心管(脳室)となり、その脳室に面した神経管は「脳室帯」と呼ばれ、その神経幹細胞が爆発的に分裂して、外方に向かって成長して脳脊髄を形成していきます。
その被膜として、神経堤細胞が「軟膜・くも膜・内硬膜」としてそれを覆い、その最外層に中胚葉性の頭蓋骨が形成されます。
神経管が形成される以前には、神経板の外には着床後に最初に出来た、羊膜腔がそれを覆い、神経板は最初の羊水に浸されていました。
神経管は、それが閉鎖するときに羊膜腔に満ち溢れていた原初のピュアな羊水を管の中心に保存します。
胎生初期の羊水は、生命が育まれた数億年前の原初の海水と同じ成分で構成されています。
興味深いことに、神経管が閉鎖すると同時に脳室内の脈絡叢は機能し始めます。
受精後、まだひと月に満たない時期のことです。
そして機能し始めた脈絡叢は我々がその生涯を終えるまで、血液から羊水を濾過し続けます。
この時点から、脳室内に満ち溢れていたピュアな羊水は「脳脊髄液」と呼ばれ始めます。
そうです。脳室内に満ち溢れている脳脊髄液は太古の海、そのものなのです。これは言い換えると、我々は生命のある限り、脈絡叢によって自分たちの身体の中心に、生命が誕生した当時の海を保存していると言うことです。
A.T.スティルは脳脊髄液についてこう述べています。
「脳脊髄液は体内で最も至高な体液である」
我々の脳-脊髄は、脳室のたった一層の神経上衣細胞が爆発的に分裂して、外に向かって成長していきます。その数は中枢神経系だけで1.000億から2.000億とも言われています。これらの神経細胞は脳室という脳の最奥から成長していくのです。
神経細胞がなぜ外に向かって成長していくか?
その答えはカンタンです。
神経細胞は大量のブドウ等と酸素が必要になりますが、その供給は大脳を外から覆う脳動脈が、外側から動脈血を供給しているからです。
神経細胞は新鮮な動脈血を求めて先を争うように外へ外へと成長していきます。
脳脊髄のバックヤードは外に存在するのです。
脳の外壁から血液供給する動脈のネットワークは、脳を包む神経堤由来の髄膜の中で成長します。そしてその動脈ネットワークの内圧(血圧)によって、脳は保護され、その形状を保つことができます。
言葉を変えると、脳の形状、その構造は、髄膜中の動脈圧によって維持されているといってよいでしょう。
その脳も種の生存環境によって、成長の度合いが大きく異なります。
犬やネコの脳を覆う頭蓋骨を触ったことがありますか?
彼らの脳頭蓋は、我々人間の脳頭蓋とは異なり、出っ張りや窪みが至ることろにあます。これは彼らの脳が我々の脳とはその構成要素の割合が異なるからです。。我々の脳は大脳皮質がそれ以下の脳をすっぽり覆っているのでヘルメットのようになだらかな球状をしていますが、例えばネコなどは大脳皮質に対して小脳のサイズが大きくなっているので、それをおおう脳頭蓋は少しいびつな形状をしています。
脳を覆う膜性頭蓋は小脳を含めた、その種の脳全体の形状を反映してデザインされています。
そして脳は全体として緩やかに律動しています。
それはあたかも脳が成長する方向に向かって広がるように動いています。
その動きを抑制している組織が、脳動脈を含めた髄膜の張力です。
頭蓋骨とそれらの縫合のデザインは、上記の要素を包括して決定されています。
このように、我々は頭蓋骨のメカニカルな一面をとってみても、
*脳の成長のフォース
*脳を栄養する動脈の張力バランス
*そうれらを包括する膜性頭蓋骨
これらの調和を認識しなければ理解できないと考えております。
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