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下町のオステオパシー治療院 みづほ整骨院

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〒116-0014 東京都荒川区東日暮里1-2-3


         オステオパシーで身体の息吹を呼び戻そう

      下町のオステオパシー治療院  みづほ整骨院


歯には下記のような生物にとって大切な役割があります。


獲物をつかまえるため。

食べ物を食いちぎるため。

食べ物をかみ砕くため。

攻撃したり,身を守る武器として。

物をくわえて運ぶときに使うこともあります(人間の手のかわり)。

 

大人の歯の数は、親知らずを含めて上下左右で8本ずつ、合計32本あります。親知らずは全てのひとに生えてくるわけではないので、親知らずの本数によって歯の数は変わり、親知らずのない方は上下14本ずつ、合計28本の歯があります。




我々人間を含む哺乳類の歯は、その形状、歯列、役割から大きく分けて、

*切歯 :前歯のことです。食べ物を切り刻むときに
     使われます。

*犬歯 :「牙」です。食べ物を切り裂くときに
     使われます。

*臼歯 :食べ物をすり潰すときに使われます。

の三種類に大別されます。

 

ほとんどの動物の歯は、動物の食環境など、その種の都合により特化していたり、必要の無い歯は退化したりしていて、その数も形も同じではありません。


例えばネズミやビーバーなどの齧歯類では上下一対の切歯(門歯)が異様に発達し、それは終生伸び続け、のみ状に鋭くとがっています。その形状は硬い胡桃や木の芽をかじるのに適しています。 

しかしネズミ達には犬歯はありません。







また、シマウマやウシなどの穏やかな草食動物は申し訳程度の平べったい切歯をしていたり、ウシなどは切歯がないので,歯ぐきが硬くなり、歯床板といわれる状態になっていて歯の役目をはたしています。しかし奥には草をすり潰すためのしっかりした臼歯が目立ちます。



人間の子供の歯は上下左右で五本ずつ、合計20本ありますが、切歯の数と犬歯の数は大人と一緒で切歯4本、犬歯二本。違うのは臼歯の数だけで臼歯は二本しかありません。

 

ところで、人間の噛む力ってどのぐらいあると思いますか?

思いっきり歯をかみしめた時、人間では約70Kgの咬合力が発生するといわれています。

もちろん、人それぞれですが、大体20歳〜30歳の男性の場合、前歯で10kg〜20kg・犬歯で20kg〜25kg・奥歯で30kg〜60kgもあるそうです。概ね、自分の体重ぐらいが最大の噛む力、ということのようです。

 

このように人間の、いや、動物の咀嚼時の力は想像を絶するものがあります。

例えばカバ。カバは体長約3.5〜4mで体重約1.2〜2.6トン。陸上動物としてはゾウに次ぐ重さがあります。その容貌からカバは豚と同類のイノシシ科に属すると思われていましたが、DNA的には牛に近い草食動物だったそうです。草食動物ですがカバ は1000kgもの噛む力があります。

これら動物の噛む力はすべて頭蓋骨に掛かってきます。

頭蓋骨は一つの骨でできている訳ではなく、顔面頭蓋(9種15個)脳頭蓋(6種8個)というように多くの細かい骨が縫い合わさって出来ています。これを「縫合」といいますが、この縫合は、頭蓋骨に係る咀嚼時の力を分散するためにあるともいわれています。

逆説的に、歯の欠損が多くて、咀嚼の力が頭蓋骨にかからなくなると、その頭蓋骨の縫合は収縮し、頭が硬くなります。

咀嚼はまた、脳に血液を送る働きもしています。「脳への血流」という観点からすれば、アゴはいわば「ポンプ」です。ガムを噛んでいると眠気が覚めるのは、噛むことによって脳にたくさんの血が送り込まれるからです。

流動食しか食べられないお年寄りが認知症になるケースが多いのは、アゴを動かす回数が少ないことが大きな要因の一つだと言われます。3分間ガムを噛むと脳内の血行がよくなるという実験結果がでています。ガムには、「心拍数を安定させる」「集中力を高める」といった効用もあります。噛めば唾液の分泌が増えて、口の中の雑菌が洗い流されます。これは歯周病などの予防になります。

また、適度な咀嚼は歯列に良い影響を与えてくれます。
部分入れ歯を装着しているひとが、何日間か入れ歯を装着しないで不完全な状態で食事をすることになれてしまうと、久しぶりに入れ歯を装着したときに、歯間が狭くなっていて入りずらいようなことがあります。
これなども不適切な咀嚼によって縫合が硬くなり、その影響で歯根膜が緊張して起こる現象です。

先ほど述べたように、我々哺乳類はその特定の動物が関わる食環境によって歯の生え方や咀嚼時の力が大きく異なります。


一般的に、咀嚼に関わる力は上顎骨から「頬骨」に分散されるので、より咀嚼力の強い動物の頬骨は太く厚みがあります。

下の図で、ウシの頬骨とイヌの頬骨との差を見てください。大きな頭蓋骨のウシの頬骨がその図体に似合わずにいかに小さいか







多くの哺乳類では、咀嚼の力は主に犬歯、臼歯に係ります。そのためネコやイヌ、熊やイノシシなど牙を持った動物は頬骨の頬骨体部が発達します。

 

草食系のウマや、ウシ、キリンなど、その体格からは考えられないような貧弱な頬骨しかありません。例外はネズミやビーバーなどのげっきん類です。これらは頬骨弓部が異常に発達します。これなどは咀嚼の力が頭蓋の中でどのように伝達され相殺されているかの良い例でしょう。


   犬歯の役割


歯の中で、犬歯はちょっと特異的な歯です。犬歯というより、「牙」といったほうが通りが良いように、これを持つ動物は皆猛獣のように獰猛で、その牙を見ただけで恐怖を感じてしまうかもしれません。

犬歯を持たない動物は多くの場合、草食系の穏やかな動物であることが多いようです。


ウシやウマには下顎に犬歯らしいものはありますが、どちらもメスにはありません。


我々、霊長類にも上顎の牙は存在します。

牙は主にオスに見られ、メスの牙はどんどん小さくなってしまいました。我々は基本的には雑食なので、捕食のための牙は必要ないようですが、やはり武器としての牙が必要なのかもしれません。

女性はもっと別なものを自らの『武器』として備えているのかもしれませんね。


犬歯の形状は本来、食べ物を切り裂いたりするためにあります。そのため、歯に関しても歯根部分は、すべての歯の中で最も長く、また頑丈な作りをしています。

 

また、犬歯は咬み合わせの位置を保ち、あごの動きを正常に行うという大切な役割も担っています。
普段は意識していませんが、人間は食べ物を食べる時、顎を上下に動かすだけではなく、左右にも動かして食べ物を噛み砕きます。

上下の歯は、顎を噛み合せた時には、すべての歯が噛み合っています。ところが左右に顎を動かした時には、上下の犬歯だけが噛み合って、上下の奥歯にはわずかに隙間ができるのです。 つまり、左右に顎を動かしてその位置で顎を止めると、犬歯だけが噛み合い、奥歯は噛んでいない状態になるのです。



この現象を「犬歯誘導」といいますが、これがきちんとできていない場合、寝ているときに歯ぎしりをしている可能性があります。

私にとってすべての歯の中で一番興味深い歯がこの「犬歯」です。

 何故ならこの一番強力な歯にかかる咀嚼の力がどのように頭蓋骨に伝播され、それがどのように受け止めているかを知ることができると、頭蓋骨の骨梁の方向性を理解できるからです。


またこの犬歯の歯根部の神経は身体の中の末梢神経で唯一、神経節を中継しないで直接中枢神経と接続している神経なのです。


切歯は第三の感覚器

 

顔の最前列にある切歯には、切り裂く役割だけでなく、触覚の感覚器としての役割も存在します。

我々、二足歩行をする人間は手を使ってモノを触ることによってそれを感じることが出来ますが、四つ足動物にはそれが出来ません。その代わり、彼らは自分の鼻先、前歯、舌を使ってそれを感じ取るのです。

 切歯が鼻のすぐ下にあることに注目してください。

嗅覚は生物にとって、最も古い感覚器官であるとされています。臭いの感覚は「理性的な脳」である大脳新皮質を経由しないで、喜怒哀楽などの感情や、食欲などの本能行動などをつかさどる大脳辺縁系に直接伝わります。さらに大脳辺縁系から視床下部に伝達され、そしてすぐ下にある下垂体へと伝達されます。同時に、大脳皮質の嗅覚野にも到達し、ここで臭いを知覚し何の臭いかを判断します。

 猫に何かを向けると、猫は鼻を近づけてきて、その臭いを試します。人間以外の動物にとって、嗅覚は、食べ物を見つける、敵味方の区別、異性の認識など、生存にとって不可欠な重要な感覚となります。私たち人間も、賞味期限ぎりぎりの食べ物があったとき、それが食べても大丈夫かどうかを、本能的に臭いを嗅いで判断しますよね。これも生きる為に引き継がれてきた反応といえるでしょう。

 

そして舌もまた重要な感覚器としての機能が備わっています。
舌に関わる神経は四つありますが、下の一番先端は三叉神経と顔面神経の支配領域になります。これは舌先の知覚の感覚器です。

舌先の触覚の鋭敏さは説明するまでもありません。






臼歯は内臓の一部


臼歯は小臼歯と大臼歯に分けられます。


小臼歯は前歯や犬歯より少し分厚く、上下左右2本ずつ、合計8本あります。

小臼歯には、上下の咬み合わせを決める要素があります。歯の形に、下アゴが不必要に後ろに(奥に)下がらないようにするストッパーの形が刻まれているのです。もし小臼歯がなくなったら、上下の顎の位置が決まりにくくなり、咬み合わせも不安定になります。咬み合わせが不安定になると、顎の関節にも影響が出てくることがあります。
 
「第一大臼歯」は「6歳臼歯」とも呼ばれ、永久歯の中でもかむ力が一番強く、これから生えてくる永久歯の歯並びを決める大切な歯です。そして、第二小臼歯、第二大臼歯と共に上下の歯をしっかりと噛みしめたとき、その噛み合う高さを決定し、歯の高さを保つ役割を果たしています。

臼歯をよく観察すると、凸凹があり、上下の臼歯の山と谷がはまり込んでいます。
大事なのは、上の臼歯の内側(舌側)の出っ張りです。
その出っ張りが、下の臼歯の窪みにピタッとはまることが良いかみ合
わせに繋がります。



臼歯は食物をかみ砕くための役割があります。

爬虫類などでは歯は獲物を逃さないように押さえつけておければあとは飲み込むだけで済んだのでしょうが、哺乳類になってくると口の中で食物をかみ砕くという事は消化活動の一環となりました。
この口腔内消化は、吸収効率を向上させ、代謝を活性化して、身体の恒常性維持に非常に役立ちます。

臼歯のない人は胃に入るまでに食物を細かくかみ砕くことができないため、胃腸障害を起こしやすい傾向があります。


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