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フェーズ1 胎生学
胎生学 概論
開催決定
2023年
5月13日土曜日
15:00〜20:00
5月14日日曜日
09:00〜17:00
モルフォダイナミクス胎生学は、ブレヒシュミット胎生学をベースに、発生のフォースが我々の身体にどのような方向でどのように作用するかを論理的に理解し、そして実際にそのフォースを体感していただきます。
基本的に、このフェーズTは座学が中心になります。
身体のすべての臓器、組織は、それらが成長する過程で生じるフォースを、生涯保ち続けます。成長するフォースとは即ち、「健全」そのものです。バイオダイナミクスの提唱者であるジェームス・ジェラス,D.O.は
「 胚発生の偉大なるフォースは出生後の治癒の力になる」と述べています。
この成長するフォースがどのような方向で指向するか、そしてそのフォースはどのようなパワーを持ち、どのようなリズムで継続するかを理解し、我々が本質的に持ち続けているそのフォースを最大限治療に利用することが、モルフォエナジーの命題です。
我々の身体に備わる組織系統は、生命の誕生から始まり、その環境変化に適応するために後つけ後つけでその機能を増やしていきました。
原初の頃の生命は、その身体の表面についた「窪み」である原口から、食物を取り入れていました。
太古の海をエサを求めて漂っていた我々の生命の祖先は、体が進む方の先端にエサの取り入れ口があると便利なことに気づき、最初に出来た原口が、そのフォルムと共に、だんだんと縦長になっていきました。そしてその先端に内臓の入口である「口」を開口したのです。
袋状の内臓は管状になり、それを支えるために「脊索」という支持組織を開発しました。
脊索が成長したものが我々の脊柱です。
また、頭方へ進むのに都合よく左右対称に「鰭」が開発されました。
その後、太平の海を謳歌していた我々の祖先は、度々、気候変動という環境の変化に襲われるようになりました。
その最たる環境の変化はデポン期に始まった生物の上陸です。
海から陸への環境の変化は我々の祖先にそれまでの鰓呼吸から「肺呼吸」を強いるようになりました。
肺の発達です。
心臓も陸上生活に合わせて「一心房ー心室」だったものが、「二心房一心室」と進化し、水辺から離れるに従い「二心房二心室」に増築されました。我々の心臓に、先天性の疾患が多いのは、環境に合わせて心臓が増築されていったからです。
上陸に伴って
、水分代謝が今までの海の中とは違った機能が要求されるようになりました。
そのために、それまで各分節ごとにあった腎臓が、すべて仙骨から上昇してきた後腎に置き換わりました。
また、上陸とともに、4つあった鰭が、重力に抗して体重を支えるため体幹の外に張り出して、陸上での移動が可能になりました。
体幹の外に張り出した四肢は、哺乳類では、移動のスピードを早めるために体幹の前方から生えるようになり、それに伴って動脈の付け替えが行われるようになりました。
このように我々の身体の中には数億年に亘って受け続けた自然からの影響が刻印されているのです。
それらの器官、臓器の発達は、自らが置かれた自然界の環境に適応するための要求によって始まります。
それら、後から発達した器官、組織はすべて成長の方向やそのフォースが異なります。
内臓マニピュレーションの創始者であるジャン・ピエール・バレルD.Oは
「組織は成長の過程を記憶する」と述べています。
組織の成長フォースを理解し、そのフォースに逆らわず、そのフォースを治療に取り込むことによって我々はスムーズな治療が可能になります。
我々はその頼りになる成長フォースを、モルフォダイナミクスフォースと呼んでいます。
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